石射太郎山[いしいたろうやま]~高宕山[たかごやま](千葉県君津市)

冒険日: 2019/6/20
天候: くもり
総歩行距離: 何故かログデータが消えてしまったため不明
所要時間: 300分(撮影・休憩時間含む)

はじめに

石射太郎山(いしいたろうやま)と高宕山(たかごやま)は千葉県君津市にある千葉の名山で、後者の 高宕山は関東百名山に選定されている。
千葉は低山しかないが、ここのコースでは房総の山深さを感じられる眺望を楽しむことができる。
だらだらと同じ景色の中を進むのではなく、梯子あり、ロープありの変化に富んだ行程が嬉しい。
よく整備もされており、2~5時間もあれば踏破出来るので、山初心者にはちょうど良いのではないだろうか。
また、高宕山頂上手前には”萬福寺”という古寺があり観音霊場としてひっそりと登山者たちを待っている。

今回は石射太郎山登山口近くにある駐車場に車を停め、石射太郎山から高宕山へと縦走し、高宕林道を経て石射太郎山登山口へと帰るというルートを辿った。

それでは早速、写真と共に行程を記していこう。

推奨装備

長ズボン・帽子・トレッキングシューズ・レスキューグローブ・バックパック・ヤマビルファイター (夏季)

記録写真

石射太郎山登山口~ 石射太郎山頂上

石射太郎山登山口前の駐車場。10台くらい停めるスペースがある。無料で利用できるのがありがたい。
石射太郎登山口の向こうには高宕林道へと続く隧道がある。どちらから行っても同じところへ帰って来られるが、今回は先に石射太郎山頂を目指すとしよう。
木の階段が続く。
少し往くと木の階段はなくなったが、歩きやすい径が続く。
この辺りは石切り場だったようだ。情報によると、関東大震災の頃までは運用されていたようだ。
切り出された石が苔むしている。苔むした石はなぜにこんなに魅力的なのだろうか。
高宕山と鹿野山の分岐。
15分ほどで石射太郎山頂に到達した。あまりにも近かったので少し拍子抜けする。
山頂には小屋がある。登り始めたばかりだが、少しここで休憩する。
ベンチがあり、休憩に最適である。
曇天であるが、山並みが美しい。
突端から崖下を見下ろす。
たっぷりと風景とカップラーメン(水ではなくグリーンダカラでカレーヌードルと珈琲を作ってしまったw)を楽しんだので、先に進もう。
青い小屋の向こうの坂が高宕山へのルートだ。

石射太郎山頂~高宕山”萬福寺”

坂を登ると記念碑が建っていた。碑には”松高山林組合 解散記念碑”とある。
しばらくは木漏れ日が美しい、歩きやすい尾根が続く。
要所要所でしっかりと指標があるので、道に迷うことはまずないだろう。
苔むした切通し。
空気がひんやりとして気持ちが良い。
いつものリス。看板によるとこの一帯は”長尾国有林”とのことである。
道すがら未開封のジャーキーを発見した。
とはいうもののそこまで狭くはないので安心して欲しい。
石射太郎山頂と高宕山頂のちょうど中間地点まで来たようだ。
地面ごと岩から引きはがされた樹木。
試しに剥がれた部分に降り立ってみたが、意外にもしっかりしている。
かなりしっかりとした手すり。このルートは本当に整備が行き届いている。
へびのように木にからみつく蔦植物。
俄かに径が開け、半ば自然と一体化した狛犬と阿吽像がすさまじい存在感を放ち、私を迎えてくれた。なんだかゲームの世界観のような場所である。これがゲームだったら階段の先に間違いなくイベントが待ち受けている。
石怪談の途中には、石塔とそれを覆うように石窟があり迫力満点だ。
段数を数えて登ったが執筆している現在、すっかり忘れてしまっている。
石階段を登りきると、半分岩壁にめり込んだ形で古寺が建てられていた。
これが冒頭で話した 観音霊場の”萬福寺” である。
ひとつ前の写真のお堂正面の左側(山側)へ行くと、このようにぽっかりと洞窟が掘られている。
洞窟は入るとすぐに右折しており、出口の光が漏れている。
少し冒険を期待したが、なんのことはない、お堂の裏手をぐるりと一回りしただけだった。
寺の内部。こじんまりとしているが、綺麗に手入れされている。
壁にかかる天狗の面のようなものが印象的だ。
謂れの良くわからない座像。

”萬福寺” ~高宕山頂上

”萬福寺” の奥へと進むと、岩肌に人ひとり通れるくらいの穴が穿たれていた。
どうやらここから高宕山頂上へとアクセスするようだ。
なかなかの急こう配である。
穴を越えると通常の山道が続く。
そこまでの難所ではないがロープが登場した。
またもやロープ場が。高宕山頂付近になって俄然楽しくなってきた。
梯子も設置されている。この梯子だがまっすぐではなく若干ひねりが効いており、人によっては昇降に恐怖を感じるかもしれない。
急こう配の連続で息があがってきた。
ようやく岩場の上へでた。眺望が開け、清澄の山並みが眼前に広がった。
やはり、千葉の登山は新緑~夏にかけてが最高である。
ぎりぎりの箇所から崖下を覗く。
ここが山頂かと思いきや、もう少し上に続いているようだ。
山頂へと続く最後の梯子。
遂に山頂へと到達した。頂上には尽きることがないと云われている水瓶と石碑がある。
石碑の文字などは読み取ることが出来ず、これらが何であるかは不明だ。
大声で叫ぶと、房総の山々に声がこだまする。
せっかくなので崖ぎりぎりのところまで進んでみると、以前の山頂指標が建てられてた穴を発見しした。

高宕山頂~高宕林道

登って来た径を 分岐のところまで 下り、高宕林道経由で車の停めてある、石射太郎山登山口まで帰ることとする。
この途中には高宕大滝もあり、時間に余裕があれば見学してみよう。
泥でぐちゃぐちゃの沢の径を降りていく。
途中、山腹から突き出したガマのような大きな岩が現れた。
見れば見るほど蛙に見える。
階段が設置されており、ここから急下降するようだ。
このまま一気に急下降だと思ったらまた急登する箇所もあり、しばらく急なアップダウンが続く。
ここにも休憩用のベンチが設置されている。
崖の際に設けられた遊歩道。
良く見ると下方に道路とガードレールが見える。ようやく高宕林道まで降りてきたようだ。
おそらくこの奥に進めば高宕大滝なのだろうが、時間が予定より大幅に遅れているので、今回は滝の探査は諦めることにした。
高宕山登山道入り口
あとはひたすらこの林道を帰るだけだ。写真は登山口を振り返っているので、実際に進む方向は写真手前側だ。
人気のない林道を往く。
崩落した箇所もあり、径はちょうどよい程度に荒れている。
林道にある素掘りの隧道。地面がかなりぬかるんでいるので、気を抜いていた私はここで思いっきり泥の中に足を入れてしまった。
川沿いの径は歩いていてとても気持ちが良い。
私は鳥には興味がないが、バードウォッチングにも良いようだ。
石射太郎山登山口付近の高宕第一隧道。しっかりした造りの隧道だが、もうここを車が通ることはない。
高宕第一隧道を抜けると、出発地の石射太郎登山口へと帰着した。
以上で、当レポートは終了とする。

おわりに

石射太郎山と高宕山はもちろん別々に登っても良いが、隣接しているので一緒に登山するのがおすすめだ。登山道は綺麗に整備されており、初めて山に登るという方でも十分に休憩をとりながら進んでも5時間程度あれば踏破出来るだろう。
冒頭でも同じことを書いたが、とても変化に富んだコースなので、ぜひとも挑戦して欲しい。