【林道】芝堰と鳥打戸堰[林道芝谷線](千葉県御宿町)

冒険日: 2019/3/14
歩行距離: 4,812m
標高: -
所要時間: 120分

はじめに

当レポートは千葉県夷隅郡御宿町上布施・高山田間を繋いだ林道芝谷線を歩いた記録である。
途中からの道が非常に困難であったため、芝谷線は上布施と高山田を繋ぐ道ではなく、違うところへ抜ける道なのではと思ったが、帰ってから明治時代初期の地図を見てみると確かに布施村と高山田を繋ぐ道であったようだ。

推奨装備


エントリー~ 鳥打戸堰 ・・・ワークマン長袖長ズボン装備・帽子・トレッキングシューズや長靴・バックパック・軍手

鳥打戸堰~高山田方面・・・ワークマン長袖長ズボン装備・帽子・トレッキングシューズ・フェイスマスク・マウスガード・棒やナタ・バックパック・水・食料・ウェットティッシュ・レスキューグローブ

記録写真

芝堰

上布施交差点のすぐ近くに林道「芝谷線」へのエントリー口がある。
ものの5分程度で芝堰までたどり着いた。記憶はさだかではないが、ここには子供のころブルーギルなどを釣りに来たことがあるような気がする。
芝堰西側のルートで南下する。
ようやく舗装道路がなくなり、林道らしくなってきた。
水面に映る空の青が美しい。
若干荒れてきたが、径は踏み固められているので歩きやすい。
しばらく進むと三又の分岐が現れた。等高線図を見ると画像矢印の方向が鳥打戸堰方面のようだ。地図を見ると写真右の分岐は大地農園がある方面へ抜けるのかもしれない。いずれにしても他のルートはどこに続いているのかいつか調査してみよう。
谷へと降りていく。地面がぬかるんでいないので非常に降りやすい。
写真では判りにくいが、木々の向こうに水面が見える。

鳥打戸堰

鳥打戸堰の北端に着いたようだ。困難を予想していたが、ここまでは軽い散歩程度の行程である。
堰の向こう側から発動機の音が遠く聞こえてくる。
古い地図を見ると鳥打戸堰の西側を通って高山田方面に抜けるのが正規ルートらしいことが分かる。
が、とてつもない大木が倒れ道を塞いでおり通ることが出来ない。
匍匐前進をしても潜り抜けられそうもない。
一旦水面に降りて無理やり通り抜けた。しかし、その先に進んだものの道が非常にわかりづらかったため引き返して、東側のルートで進むことにする。
東側のルートはご覧の通りの激藪だが、常に湖面を見て進むことが出来るのでわかりやすい。
湖面の端に残された木製の人工物の残骸。かつては人の手が入っていたことが窺い知れる。
藪、倒木により、いよいよ径が険しくなり、遂には匍匐前進でしか進めないようなありさまだ。
20分近く匍匐前進を続け、ようやく広い場所までたどり着いた。首にタオルを巻いていなかったので服の中に木っ端などが侵入し気持ちが悪い。
藪の隙間から、高山田側の対岸が見えてきた。
出口には柵が設置されている。山野を歩いているとやっと出口に着いたと思ったら封鎖されているというパターンが多い気がするw
堰からは高山田方面の長閑な里山風景を見下ろすことが出来る。
堰の畔からやって来た方面を振り返る。
この後高山田の道路へと出ようとしたら、出口という出口に厳重に柵がしてあり、なかなか苦労することになった。
やっとのことで一般道へ出ることが出来た。ここからは徒歩で車のおいてある上布施交差点ちかくを目指す。
せばりがわばし下の川。子供のころは友人とここで川エビなどを獲ってよく遊んだものだ。

県道176号沿いの廃隧道(おまけ)

廃隧道へと続く道。
外房サイクルサポーターズのエイドステーションである小川プロパンの前を通り過ぎて進む。
チャリダー冒険者の諸君は小川プロパンへ立ち寄ってみるのも良いだろう。

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とても短い隧道だ。
内部の状態は非常に良い。
東側坑口。蔦植物がいい雰囲気を演出する。
西側坑口。
以上で、今回のレポートは終了とする。

おわりに

理由は良くわからないが、現在では高山田側の入り口が封鎖されているため容易にこの林道を歩くことは出来ない。
しかし、鳥打戸堰から高山田までの道を何とか歩けるように整備すれば、2つの堰を眺めながら歩ける道程は良い散策コースになるだろう。