冒険日:5月23日 天候:晴れ
歩行距離: 7432m
標高:120m
所要時間: 11:34~14:57
はじめに
千葉の高塚山というと、南房総市にある標高216mの高塚山が有名だが、今回は全く無名のいすみ市硯集落にある高塚山(地図には名前も載っていない)に登頂してきた。登頂後は東側の湿地帯に降りて激藪を抜け、釈迦谷方面へ抜けた。
かなり厳しいコースだったが、ここも昔、誰かが利用していた道であったことは間違いない。山頂にはテレビ中継所と三角点がある。
それでは早速、写真と共に行程を記していこう。
記録写真
山頂まで
どこから登ろうか思案したが、面倒になって下落合川にかかる橋から入山した。
こんな具合の斜面を登るのだが、この辺りは慣れたものである。
写真では伝えづらいが、前日に強い雨が降ったのでかなり滑りやすく、とても登りにくい。
急な斜面を登るときは、木の枝につかまってふんばるが、腐っている木が多く思うように進めない。
しばらく登るとようやく尾根に出た。
尾根を歩いていると突如として階段が姿を現した。これはテレビ中継用アンテナの設置・メンテナンスのために設けられたものだろう。もしかすると、もっと容易にここまで登ってこられるのかもしれない。今回は、下る階段は未調査とする。
階段が終わり、さらに尾根を歩く。
象徴的な大木が堂々たる姿で聳え立っていた。かなりの樹齢を感じさせる。
大木の下には石碑がひっそりと建てられていた。人工物なのだが、すでに自然と一体化しており引き込まれるものがある。
大木のすぐ近くにはテレビ中継機器が設置されていた。現在も電力が来ているようで何かしらの役割を果たしているようだ。
場所を同じくして、三角点も鎮座している。三角点にて、持ってきたおにぎりと麦茶で昼食をとる。さわやかに山を渡るそよ風が心地いい。
沢に降り釈迦谷方面へ
腹ごしらえも出来たところで、沢の方に降りて行こう。写真ではわかりづらいが結構な勾配がある。
勾配を降りると歩きやすい尾根が続く。
沢に近づくと、またもや藪の道が続く。
沢に降りた。ここはもう滅茶苦茶に荒れ放題だ。先に進むには、倒木群を超えて行かねばならない。
湿地帯を進む。この日は、とある御仁から譲り受けた自衛隊で使用されていたブーツを履いてきたのだが、このようなオフロードには歩きやすいことこの上ない。
少し開けた場所に出た。向こう側に池のようなものが見える。
池は緑色の水草(?)のようなもので覆われており、木々の木漏れ日と相まってとても幻想的な雰囲気を醸し出している。
池の北側に進めそうな道を見つけ、池沿いに東へと進む。
とても広々とした場所に出た。大昔の植林場だろうか。
先ほどの植林場?を抜けると、突然視界が開けた。平坦な地面には一定の高さの何かしらの植物が群生している。昔は畑にでも使用していたのだろうか?
一体何の植物だろう。
人の背丈ほどの藪道が続く。
とにかく凄まじい藪、つる、蔦の攻勢で遅々として進まない。特に固くなった蔓上の枝が体に絡みつき脱出するのも一苦労だ。強力な剪定鋏でも持ってくればよかった。
やっとのことで激藪地帯を抜けると、草むした石橋があった。非常に美しい光景だ。
人工物を見てようやく人心地ついた。
どこの旧道・廃道・山野も同じだが、里が近くなってくると必ずこのようなごみの大量投棄がお目見えする。このようなごみは趣も何もない。
恒例の野獣の罠。
ようやく現役の釈迦谷集落の道路に到達した。
沢道堰方面へ
今度は、今まで歩いてきた道から東に一山越えた沢道堰へ向かって移動する。舗装された道路のなんと歩きやすい事か。
沢道堰に向かう林道の入り口。こちらの道はかなり踏み慣らされており歩きやすい。
少し歩くと沢道堰に到達した。本当はこのまま南西に進み硯方面に戻りたいところだが、子供の保育園の迎え時間がぎりぎりなので、探索はここで一旦終了とする。
帰りは里山風景を楽しみながら、舗装された道路を駐車スペースまで歩く。あんなに苦労した道がものの15分程度で歩けてしまった。
おわりに
当レポートはほとんどの方にとって興味のないものであろうが、私自身楽しいので今後もこのようなレポートも続けていきたい。
釈迦谷集落は何もない里山だが、御宿やいすみ市大原方面からふらっとサイクリングなどに訪れてみよう。のどかな田園風景があなたの心を癒してくれることだろう。
次回は、沢道堰沿いの道を釈迦谷から入って硯まで抜けてみたい。